
えんまん相続ナビゲーター(えんまんナビ)
一般社団法人えんまん相続協会
トーク台本

相続整理案(生前・説明用)
【ナビゲーター向け最重要メモ】
【絶対に言わない】
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「この案が一番いい」
-
「これで揉めません」
-
「皆さん納得されています」
【必ず使うスタンス】
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「確認」
-
「検討」
-
「違和感はありませんか」
-
「無理に進めません」
【1行心得】
進めるかどうかを決める場であって、
まとめる場ではない。
1.どこが秘密保持リスクになるのか(整理)
問題になるのは、次のような構造です。
-
「皆さんから伺った内容を整理しました」
-
「こういう考え方が出ています」
-
「現時点ではこの方向性です」
これらは一見安全ですが、
相続人は必ずこう考えます。
「これは誰の意見だ?」
「あの人がこう言ったんじゃないか?」
👉 発言者を特定できなくても、
推測が始まった時点で“争いの芽”が生まれます。
つまり、
-
守秘義務違反そのもの
だけでなく、 -
守秘義務に反していると“疑われる状況”
を作ること自体が危険です。
2.解決策の原則(これが防御線)
原則は1つだけです。
「誰の意向か」ではなく
「この案がどういう性質のものか」だけを語る
具体的には:
-
❌「〇〇さんはこう言っていました」
-
❌「一部の方からはこういう声があり」
-
❌「皆さんの意見を総合すると」
⬇
-
⭕「この案は、こういう前提で整理されています」
-
⭕「この案自体についてどう感じるか」
-
⭕「この方向性に進むことへの違和感があるか」
👉 “意見の出所”を完全に消すことが鍵です。
3.トーク台本
① 冒頭(安心づくり|約40秒)
今日は、この資料の内容について
「この方向性で検討を進めてよいかどうか」
を確認させていただく時間です。
ここで結論を出したり、
何かを決めていただく必要はありません。
私の役割は、
ご家族それぞれのお考えを整理して、
次の法的な検討に進めるかどうかを
見極めるお手伝いをすることです。
※最初に
「決めない」「説得しない」
を明言するのが重要
② 本資料の位置づけ説明
この資料は、
個別に伺ったお話の内容を
誰がどのように発言したかが分からない形にしたうえで、
将来を考えるための前提として整理したものです。
この中のどの部分も、
特定の方の意見として示されているものではありません。
ですので、
「誰がこう言ったのか」を考える必要はなく、
この案そのものをどう感じるかだけを
見ていただければ大丈夫です。
③ 整理案の説明(発言者痕跡ゼロ版)
この整理案は、
ある方向性を「仮に1つの形として置いたらどうなるか」
を確認するためのものです。
誰かの意見を反映した案でも、
誰かの希望を優先した案でもありません。
この案について、
ご自身として違和感があるかどうか、
その点だけを見ていただければと思います。
④ 確認質問(秘密保持対応版)
この案を見て、
「この方向性で専門家による法的検討に進むこと自体」に、
強い抵抗や違和感はありますか。
※
-
❌「なぜそう思うか」を深掘りしない
-
⭕「ある/ない」だけで止める
⑤ NG対応の明示(約30秒)
もし、
「この方向性では難しい」
「今は進めたくない」
という方がいらっしゃる場合は、
無理に進めることはしません。
全員のご理解がない状態で
次の手続きに進むことはありませんので、
その点はご安心ください。
👉 逃げ道を用意することで、信頼が上がる
⑥ 次のステップの整理(約40秒)
今日の確認を踏まえて、
大きな反対がなければ、
次は司法書士の先生に
家族信託として法的に可能かどうかを
検討していただきます。
その結果を見てから、
実際に進めるかどうかを
あらためて判断していただく流れになります。
⑦ クロージング(約30秒)
今日は、
「進むか・進まないか」を
判断するための確認でした。
ご意見や違和感があれば、
今でなくても構いませんので、
後からでも遠慮なくお伝えください。
4.ナビゲーター向け【運用ルール】(超重要)
絶対ルール(必須)
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相続人の発言を要約して言い直さない
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「意見」「考え」という言葉を使わない
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「誰か」「一部」「多くの方」という表現を使わない
使ってよい言葉
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「この案は」
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「この整理内容は」
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「この方向性は」
👉 主語は常に「人」ではなく「案」